風俗店経営者17歳を雇って逮捕!

風俗店経営者にとっては,年齢確認は超重要!

今回の事例では,年齢確認が不十分だったとして,逮捕されています。

 

少女を風俗店に雇いわいせつ行為 容疑で経営者ら3人逮捕 福岡県警

福岡県警は6日、児童福祉法違反と風営法違反の疑いで、北九州市小倉北区鍛冶、風俗店経営者の男(32)ら男3人を逮捕した。逮捕容疑は、3人は共謀して年齢確認を十分に行わずに風俗店で雇っていた県内在住の少女(当時17)に4月16日夜、市内のホテルで客に引き合わせ、わいせつな行為をさせた疑い。

=2018/11/06 西日本新聞=

 

18歳以上であるかの年齢確認について,風俗店経営者側に過失がないといえるくらいしっかりと年齢確認をしましょう。

住民票等の公的な身分証

顔つきの身分証

この二つは必須でしょう。

 

判例等の詳細については,以下の記事を参照ください。

 

風俗店と18歳未満〜女子高生ホステスにキャバクラ経営者ら逮捕〜

デリヘル経営者,女子高校生を雇い逮捕!

150万円「シャンパンタワー」、キャンセルしたらホストに「100万円」請求された!

当事務所の若林翔(わかばやししょう)弁護士が,

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「弁護士ドットコムニュース」掲載記事

『150万円「シャンパンタワー」、キャンセルしたらホストに「100万円」請求された! 』

https://www.bengo4.com/other/n_8699/

 

にて,法律家の視点から解説しました。

なお,このようなキャバクラ,ホストクラブに関する疑問はもちろん,

日々多くのご相談を受けておりますので,

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無許可営業でホストクラブ経営者逮捕!

歌舞伎町の某大手ホストクラブグループの経営者らが,風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下,「風営法」という)違反,無許可営業で逮捕された。

 

風営法上の無許可営業については,いくつかの事例を紹介している。

 

一つ目は,ガールズバー,ゲイバー,サパーやアフターバーなどが「接待」をして逮捕されてしまうケース。

これらのお店は,風営法の1号許可を取らず,深夜酒類提供飲食店(深酒営業)の届出を出して深夜も営業していることが多い。

風営法上,お客さんを「接待」する場合には,1号の許可を取らないといけない。

接待をするならば本来1号の許可をとらなければならないのに,許可をとらずに接待して営業したから無許可営業だとして逮捕されるケースだ。

 

ガールズバー・ゲイバー経営者が無許可営業で逮捕!接待行為とは?

 

 

二つ目は,1号の許可を取っているキャバクラやホストクラブが無許可営業で逮捕されるケース。

風営法上,1号の許可は接待営業を営むもの,経営する人が許可を取る必要がある。

許可を取っている人と実際に営業している人が別人の場合,実際に営業している人は自分の名前で許可を取っていないから無許可営業だろうとして逮捕されるケースだ。

 

無許可営業,名義貸し,キャバクラ経営者ら逮捕!?

 

 

今回,逮捕されたホストクラブの経営者はどちらのケースなのだろうか?

以下のニュース記事や,歌舞伎町でのうわさ話からすると,どうやら,ホストクラブグループが経営するサパーないしはアフターバーの事案のようだ。

そうすると,一つ目の,ケースだろう。

つまり,1号許可をとらずに,深酒の届出を出して深夜に営業しているサパー,アフターバーでは,接待行為をしてはいけないのに,接待行為をしてしまったとして逮捕されたケースなのだろう。

 

サパー,アフターバー経営者の方は,改めて風営法上の「接待」をしないよう注意して営業していっていただきたい。

 

 

歌舞伎町の無許可ホストクラブを摘発 10億円以上売り上げか

 新宿・歌舞伎町などで無許可で複数のホストクラブを運営したとして、警視庁保安課は11日までに風営法違反で、運営会社代表取締役の男(37)と店長ら計6人を逮捕した。容疑者は「悪いことと分かりながら接待させた」と容疑を認めている。逮捕は10日。

 6人の逮捕容疑は2月7日、歌舞伎町の店舗など4店で、都公安委員会などからの許可を得ずにホストクラブを経営した疑い。

 保安課によると、容疑者らは少なくとも計10億円を売り上げたとみられる。容疑者の会社は、歌舞伎町などでホストクラブを運営するグループの一部といい、保安課は他にも複数のホストクラブが無許可で運営されていたとみて、捜査を進める。

https://www.sanspo.com/geino/news/20180611/tro18061113150015-n1.html

 

 

【無許可営業】歌舞伎町の巨大ホストクラブグループ社長が逮捕

風俗営業許可のない〝◯◯BAR〟で新人研修?
なお、今回の4店舗については、新人ホストの養成にも使っていたとみられている。

本誌解説委員でジャーナリストの竹村明氏は、今回の4店舗について「いわゆる〝◯◯BAR〟として経営していた」と解説する。

「読モBAR」についてはコチラ

「風俗営業の許可を取らずに経営していた店舗の中には、『◯◯Bar』などと宣伝し、男性向けファッション誌の読者モデル(読モ)などを従業員として起用している、いわゆる〝◯◯バー〟もありました。その店舗では、接客などに慣れさせるための養成店として新人ホストを働かせていたようです。つまり、実態としては、女性客と同席をして接待をする『ホストクラブ』と同じだったのです。深夜飲食店としての届け出は出していましたが、風俗営業の許可を受けていなかったため摘発され、今回その経営者の逮捕に至ったということです」

◯◯容疑者らは、ホストクラブを運営する「◯◯◯◯」とは別の会社を設立し、無許可でホストクラブを運営していたことから、グループ全体のトップにまで捜査の手が及んだということだ。歌舞伎町の巨大ホストクラブグループのトップが逮捕されたということで、夜の業界では衝撃が走っている――。

今後、日本最大の歓楽街、新宿歌舞伎町のホスト事情に変化が起きるのだろうか。

http://rno.jp/archives/5903/2

クビになった「鳥貴族」盗撮店長、「めちゃくちゃ軽い」罪しか適用されない?

2018年7月5日(木)配信

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『クビになった「鳥貴族」盗撮店長、「めちゃくちゃ軽い」罪しか適用されない? 』

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東京都迷惑防止条例改正 〜風俗での盗撮が明確な犯罪行為になった!〜

本日,平成30年7月1日,東京都の改正迷惑防止条例が施行された。

改正点は以下の3点だ。

  • 盗撮行為の「規制場所」を拡大
  • つきまとい行為等の「行為類型」を追加
  • つきまとい行為等の「罰則」を強化

中でも風俗店経営者の方々にとって重要なのは盗撮についての改正だ。

 

何が変わったのだろうか??

改正前は,「公共の場所・公共の乗物、公衆便所、公衆浴場、公衆が使用することができる更衣室、公衆が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいる場所」での盗撮行為が罰則の対象だった。

 

今回の改正では,これに加えて,以下の場所での盗撮行為も罰則の対象となった。

「上記場所以外の住居、便所、浴場、更衣室」

「不特定又は多数の人が、入れ替わり立ち替わり利用する場所・乗物」

 

無店舗型風俗店,デリヘル店がお客さんの自宅に行く場合には,自宅は「住居」にあたるだろう。

また,店舗型の風俗店,ラブホテル,レンタルルームなども「不特定又は多数の人が、入れ替わり立ち替わり利用する場所・乗物」にあたるだろう。
ということで,風俗店利用時の盗撮行為も明確にこの改正迷惑防止条例に違反することになり,犯罪行為となる。
今までは,風俗店やラブホテル等での盗撮行為の犯罪該当性は明らかではなかった。
盗撮した動画をWEB上にUPした場合や販売した場合などには,わいせつ電磁記録の頒布罪等で取り締まることは可能だったが,それ以外の場合には,住居侵入罪,改正前の迷惑防止条例,軽犯罪法の解釈で対応せざるを得ない状況だったのだ。

それが,今回の改正で明確な犯罪行為となったのだ。

 

警察等の捜査機関がどの程度まで動いてくれるのかは様子を見守るほかないが,過去の他の犯罪の例によれば,新設された法律の適用には捜査機関は積極的な傾向にある。

風俗店経営者の方々,風俗店で働く方々は,盗撮の被害にあった際には,これは明確な犯罪行為なのだという意識のもと,弁護士や警察に相談して,きっちりとした対応をすれば,以前よりもより良い解決ができるようになるのではなかろうか。

ライブハウス、法律上は「飲食店」 1ドリンク制をめぐる誤解を弁護士が斬る

2018年6月4日(月)配信

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『ライブハウス、法律上は「飲食店」 1ドリンク制をめぐる誤解を弁護士が斬る 』

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飛田新地経営者,売春防止法違反(周旋)で逮捕!

売春防止法違反の逮捕ニュース
今回は飛田新地。

まずは,ニュースを見てみよう。

料亭装い売春させた疑い 飛田新地、暴力団幹部逮捕

 大阪の歓楽街「飛田新地」の料亭の女性従業員に売春をさせていたとして、大阪府警捜査4課は17日までに、売春防止法違反(周旋)の疑いで、指定暴力団◯◯容疑者(64=大阪市平野区)ら6人を逮捕した。同課は、料亭の実態は風俗店だとみて捜査している。
 同課によると、1カ月で約400万円の売り上げがあったとみられ、一部が暴力団の資金源になっていた可能性もある。◯◯容疑者と、共に逮捕された内縁関係の女(54)が実質的に経営していたとみられる。
 逮捕容疑は、2017年12月中旬と今年3月下旬、大阪市西成区の飛田新地にある料亭「銀河」で、女性従業員に売春相手として男性客を紹介した疑い。同課は認否を明らかにしていない。
 また府警生活安全特別捜査隊は17日までに、大阪市西区の「松島新地」の飲食店で女性従業員に売春相手を紹介したとして、売春防止法違反の疑いで、性風俗店経営◯◯容疑者(52=同区)ら5人を逮捕した。認否を明らかにしていない。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/201805170000491.html

ふむふむ
料亭なのに,その実態は風俗店!

そんなバカな…

って,飛田新地の実態など,みなさんご存知のはず。

今回の逮捕は,捜査機関による飛田新地潰しなのか?
いや,そうではないのではないか。

暴力団を狙った捜査機関がその入り口として飛田新地を選んだだけではなかろうか…。

職業安定法違反で逮捕!JKリフレの経営者が虚偽の求人広告

職安法違反での逮捕事例が最近増えてきている。

風俗店のスカウトグループの摘発どころか,最近では,スカウトを使っていた風俗店の摘発事例も出てきている。

そして,今度は,JKリフレ!

職業安定法の有害業務についての説明や,過去の記事は以下のとおりだ。

デリバリーヘルス(派遣型風俗店)への就職を勧誘,職業安定法違反(有害職業募集)の疑いで逮捕!

性風俗店は「有害な業務」(職業安定法)か!? 交際女性を性風俗店に…容疑で29歳男ら逮捕 大阪府警

そして,今回のニュース記事

JKビジネス店経営者ら逮捕 性的サービスさせた疑い
 「客との添い寝や手つなぎ」だけだと求人サイトで女子高生らを募集し、実際には性的サービスを行わせていたとして、JKビジネス店の経営者らが逮捕されました。
 職業安定法違反の疑いで摘発されたのは、大阪市中央区のJKリフレ店「添い寝リフレLDK」で、経営者の村島弘之容疑者(38)ら4人が逮捕されました。警察によりますと、村島容疑者らは去年1月から今年2月にかけて、インターネット上の求人サイトに「時給1万円以上」「添い寝や手繋ぎ」などと掲載し、応募してきた当時18歳の女子高生ら4人に性的サービスをさせていた疑いがもたれています。
 MBSは去年4月、摘発前の店舗に潜入取材していました。
 「当店では基本サービスは『添い寝のリフレ』なんで。女の子の嫌がる行為だけは絶対にやめていただくと約束していただいて、女の子がいいよと言うのであれば、それは女の子に任せている」(店員)
 店員がこう説明した一方、来店したことがある客は…
 「何十回はいったな」
 Q.性的サービスは?
 「まあ普通に。10人と会ったら5人。(性的サービスが)5人はできるやろうな」
 警察によりますと、摘発前にこの店には18歳から24歳の女性約200人が在籍していたということです。村島容疑者は警察の調べに対し、「今は全てが違うとしか言えません」と容疑を否認しているということですが、他の3人は概ね認めているということです。

過去の記事でも説明をしてきたとおり,風俗での求人広告自体が職安法違反になってしまうリスクがある。

では,どのような場合に実際に逮捕されてしまうのだろうか??

過去の例からすると…

警察から狙われたソープランドやAVへのスカウト行為
暴力団が背後にいるケース
勧誘方法や働かせ方が悪質であるなどの理由で女性キャストが警察に被害申告したケース
などだ。

今回の場合はどうだろうか??

まず,気になるのが働いていた女性が,18歳の女子高生だということ。
風営法などの法律では,18歳以上であれば風俗店でも働くことはできる。
高校生を働かせてはいけないという規定の仕方をしていないのだ。
しかし,弊所の弁護士からは,現実には,女子高生を採用することはトラブルになったり警察に睨まれたりする恐れがあるので,避けた方がいいよとアドバイスをさせていただいている。
今回も,働いていた女性が現役の女子高生であったということも逮捕の理由になっている可能性がある。

次に,求人での虚偽広告であるということ。
性風俗サービスであることを伝えず求人の募集をして,その後に性風俗サービスをさせているという点で,女性キャストとトラブルになった可能性がある。
また,性風俗サービスをしていたということで,無届営業の可能性もある。

さらに,今回は事前にマスコミの取材がなされているということ。
マスコミから情報が流れた。
マスコミが嗅ぎつけるくらい有名になっていた可能性がある。

実際のところの逮捕原因はわからないが,上記のような推測ははたらく。

職業安定法違反での逮捕事例は,増えてきているため,風俗やスカウトの経営者の方々は気をつけていただきたい。

風俗で引き抜き行為をした従業員を監禁して逮捕!

「女の子ら引き抜かれた」風俗店で元従業員を監禁か(2018/03/21 11:59)

風俗店の女性従業員らを引き抜かれたと因縁を付けて元従業員の男性(27)を監禁したとして、男ら3人が逮捕されました。

 風俗店従業員の◯◯容疑者(25)ら3人は10日夜、元従業員の男性を勤務先の東京・八王子市の風俗店に連れ込み、男性の両腕を左右から抱え込むなどしながら合わせて1時間ほど監禁した疑いが持たれています。男性にけがはありませんでした。警視庁によりますと、男性は携帯電話に登録していた◯◯容疑者の勤務先で働く複数の女性の電話番号を消された後、解放されたということです。◯◯容疑者らは、取り調べに対して「男性に数人以上、引き抜かれた」「店の女の子や客を引き抜かれて許せなかった」と容疑を認めているということです。

http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000123353.html

 

風俗のみならず,キャバクラ,ホストクラブ,ガールズバーといった夜のお店ではよく問題になる引き抜き行為。

引き抜きを防ぐために,入店時や退店時に誓約書を書かせたり,退店時にキャストの連絡先を消してもらうなどの対策を取っているお店も多いだろう。

ただ,その際の行為態様に気をつけないと,監禁罪で逮捕されてしまうリスクがある。

当弁護士事務所の顧問先のお店では,そういったリスクを避けるため,弁護士同席のもと,退店誓約書等を書いてもらうなどを行っているところもある。

 

引き抜き,風紀など,業務受託者や従業員とのトラブルについても,適切な対応を心がけていきましょう。

 

本番強要客が風俗店店員に暴行したのに無罪!?

風俗店(デリヘル)を利用した客がトラブル(おそらく,本番強要?)を起こし,風俗店の従業員がホテルに向かった。

その従業員がホテルの室内に入り,大声で怒鳴った。

これに対して,客がその従業員の顔面を灰皿等で殴り怪我を負わせてしまったという事例。

 

一審では,客は,傷害罪となったが,控訴審では逆転無罪となった。

 

ニュースは,以下のとおり。

 

「誤想防衛」認め男性に逆転無罪 高裁岡山支部 風俗店従業員を殴る

岡山市内のホテルで風俗店従業員を殴ってけがを負わせたとして、傷害罪に問われた鳥取県米子市の男性(40)の控訴審判決で、広島高裁岡山支部は14日、有罪とした一審岡山地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。身の危険が差し迫っていると男性が思い込んだ可能性が否定できないとして、「誤想防衛」が成立するとした。

 判決理由で長井秀典裁判長は、店のサービス外の行為をした男性に対して従業員がホテルの室内に入り、歩み寄って大声で怒鳴るなどしたことを「穏当なものではない」と指摘。報復や金銭的解決の手段として、男性が「(従業員による)攻撃が差し迫っていると誤信した可能性は否定できない」と述べた。

 男性は昨年3月、岡山市内のホテルの客室で、従業員の顔面を拳や灰皿で数回殴ってけがを負わせたとして、一審で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を受け、控訴していた。

 男性の弁護人は「事実を正しく判断する役割を、司法がきちんと果たしてくれた」と話し、広島高検岡山支部は「判決内容を詳細に検討し、適切に対応したい」としている。

 

簡単に説明すると,「正当防衛」は,差し迫った危険を回避するために必要最低限の防御・反撃をした場合に違法性が阻却されるものだ。

たとえば,風俗店の従業員が灰皿をもって殴りかかってきたとした場合に,そこから身を守る防御のために客も灰皿で殴り返した。ということならば「正当防衛」となりうる。

 

しかし,今回の件では,風俗店の従業員はなんら客に危害を加えようとしたわけではない。

にもかかわらず,客は,危害を加えられると誤信し,防御したのだから,客の精神状態としては「正当防衛」と同じ状況だったと認定された。そのため,客には違法性を認識する故意がないとして無罪となった。

このように正当防衛が成立するような急迫不正の侵害行為がないにもかかわらず,これがあると誤信して防衛行為を行った場合を「誤想防衛」といい,これが成立すると故意が阻却される。

 

誤想防衛が成立するためには,誤信するような事情があることが必要だ。

 

今回の件の詳細な事実関係は分からないが,「店のサービス外の行為をした」とあるので,本番行為をしたのではないかと推測される。また,客がいるホテルに従業員が駆けつけているところをみると,本番強要された女性キャストがお店に助けを求めて電話したのではないかなとも想像できる。

また,ニュースからは,風俗店の従業員が「歩み寄って大声で怒鳴るなどした」行為を危害が加えられる急迫不正の侵害があったと誤信した事情としていることがうかがえる。

 

「など」の部分があるので,他にも行為があったのだろう。

もしかしたら,お店の従業員が脅迫に近いような行為をしてしまっていたのかもしれない。

 

詳細な事情が分からないので,なんともいえないが。

風俗店にとって,大切な女性キャストがお客さんから本番強要を受けた,盗撮されたなどの被害を訴えている場合,風俗店の経営者や従業員が怒る気持ちはよく分かる。

 

しかし,ここで,客に対して怒鳴ってしまうと,今回のようなことが起こりかねない。

大切な女性キャストを傷つけられて,助けにいった従業員が殴られ,怪我をし,しかも殴った本番客が無罪になる。

こんなことがおこりかねないのだ。

 

風俗では,本番や盗撮など,お客さんとのトラブルは起こりうることだ。

その際に,適切な対応をするかどうかで,その後の結論が変わりうる。

 

みなさん,お店のためにも,女性キャストのためにも,適切なトラブル対応を学んでいきましょう!