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職業安定法違反で逮捕!JKリフレの経営者が虚偽の求人広告

弁護士 若林翔 2018/04/20更新

職業安定法(職安法)違反での逮捕事例・有害業務と風俗店

職安法違反での逮捕事例が最近増えてきている。

風俗店のスカウトグループの摘発どころか,最近では,スカウトを使っていた風俗店の摘発事例も出てきている。

そして,今度は,JKリフレ!

職業安定法の有害業務についての説明や,過去の記事は以下のとおりだ。

性風俗店は「有害な業務」(職業安定法)か!? スカウト・風俗店逮捕事例・判例を弁護士が解説!

デリバリーヘルス(派遣型風俗店)への就職を勧誘,職業安定法違反(有害職業募集)の疑いで逮捕!

性風俗店は「有害な業務」(職業安定法)か!? 交際女性を性風俗店に…容疑で29歳男ら逮捕 大阪府警

 

JKリフレ経営者の職安法違反での逮捕ニュース

そして,今回のニュース記事

JKビジネス店経営者ら逮捕 性的サービスさせた疑い
 「客との添い寝や手つなぎ」だけだと求人サイトで女子高生らを募集し、実際には性的サービスを行わせていたとして、JKビジネス店の経営者らが逮捕されました。
職業安定法違反の疑いで摘発されたのは、大阪市中央区のJKリフレ店「添い寝リフレLDK」で、経営者の◯◯容疑者ら4人が逮捕されました。警察によりますと、◯◯容疑者らは去年1月から今年2月にかけて、インターネット上の求人サイトに「時給1万円以上」「添い寝や手繋ぎ」などと掲載し、応募してきた当時18歳の女子高生ら4人に性的サービスをさせていた疑いがもたれています。

MBSは去年4月、摘発前の店舗に潜入取材していました。
「当店では基本サービスは『添い寝のリフレ』なんで。女の子の嫌がる行為だけは絶対にやめていただくと約束していただいて、女の子がいいよと言うのであれば、それは女の子に任せている」(店員)
店員がこう説明した一方、来店したことがある客は…

「何十回はいったな」
Q.性的サービスは?
「まあ普通に。10人と会ったら5人。(性的サービスが)5人はできるやろうな」

警察によりますと、摘発前にこの店には18歳から24歳の女性約200人が在籍していたということです。◯◯容疑者は警察の調べに対し、「今は全てが違うとしか言えません」と容疑を否認しているということですが、他の3人は概ね認めているということです。

過去の記事でも説明をしてきたとおり,風俗での求人広告自体が職安法違反になってしまうリスクがある。

風俗店等が職安法違反で逮捕されるケースとは?

では,どのような場合に実際に逮捕されてしまうのだろうか??

過去の例からすると…

警察から狙われたソープランドやAVへのスカウト行為
暴力団が背後にいるケース
勧誘方法や働かせ方が悪質であるなどの理由で女性キャストが警察に被害申告したケース
などだ。

今回の場合はどうだろうか??

まず,気になるのが働いていた女性が,18歳の女子高生だということ。
風営法などの法律では,18歳以上であれば風俗店でも働くことはできる。
高校生を働かせてはいけないという規定の仕方をしていないのだ。
しかし,弊所の弁護士からは,現実には,女子高生を採用することはトラブルになったり警察に睨まれたりする恐れがあるので,避けた方がいいよとアドバイスをさせていただいている。
今回も,働いていた女性が現役の女子高生であったということも逮捕の理由になっている可能性がある。

次に,求人での虚偽広告であるということ。
性風俗サービスであることを伝えず求人の募集をして,その後に性風俗サービスをさせているという点で,女性キャストとトラブルになった可能性がある。
また,性風俗サービスをしていたということで,無届営業の可能性もある。

さらに,今回は事前にマスコミの取材がなされているということ。
マスコミから情報が流れた。
マスコミが嗅ぎつけるくらい有名になっていた可能性がある。

実際のところの逮捕原因はわからないが,上記のような推測ははたらく。

職業安定法違反での逮捕事例は,増えてきているため,風俗やスカウトの経営者の方々は気をつけていただきたい。

弁護士 若林翔

弁護士法人グラディアトル法律事務所代表弁護士。 東京弁護士会所属(登録番号:50133) 男女トラブルや詐欺、消費者被害、誹謗中傷など多岐にわたる分野を手掛けるとともに、顧問弁護士として風俗やキャバクラ、ホストクラブなど、ナイトビジネスの健全化に助力している。

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